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『アクセス解析で基本的に見るべき7つのポイント』


Webサイトの「流れ」を知る

Webサイトのタイプや目的によってアクセス解析で見るべき「優先度」と「深さ」は異なりますが、基本的に見るべきポイントを7つにまとめてみました。

図はWebサイトの「流れ」を簡易に表したものです。

ECサイトやリード獲得を目的とするWebサイトをイメージしてください。ここでは、仮にWebサイトの目的を商品やサービスを認知してもらい、問合せや資料請求、商品購入など手続きを経て完了に至ってもらうこととしています。

訪問者がWebサイトに訪れるきっかけは、検索エンジンで検索して来る場合、お気に入りやURLを直接入力して来る場合、メールマガジンなどのリンクURLから来る場合、他のサイトのバナー広告などのリンクURLから来る場合、その他twitterをはじめとするソーシャルメディアなどのリンクURLから来る場合などが考えられます。

そして、Webサイトには「入口」となる最初の閲覧ページがあります。
「入口」となるページは必ずしもトップページとは限りません。
(トップページが入口となる割合は30%~40%とも言われています)
特に検索エンジンからの来訪の場合は、訪問者が検索するキーワードによってランキングされるページが多岐に渡るため、様々なページが入口となる傾向が見られます。

さらに訪問者はサイト内を回遊し、あるページをフックとして目的ページに至る手続きに進み、最後に手続きを完了しコンバージョンとなります。

このようにWebサイト全体の大きな「流れ」を意識してアクセス解析を行うとも大切でしょう。


Webサイトの現状を知る7つのポイント 

Webサイトのアクセス解析を行うにあたって、まず現状を把握することから始めたいと思います。

  • サイト全体のアクセス状況(量と傾向)はどんなか
  • どこから、どのような訪問者が、何を求めて来ているのか
  • サイトの目的に到達するまでの「流れ」はどうなのか
これらの視点から見るべきアクセス解析のポイントを挙げると以下の7つにまとめられます。

1 サイト全体のアクセス状況を大きく長い目で捉える
ここではWebサイト全体のPV数と訪問数の量と中長期的な推移の状態を捉えます。特に訪問数は「サイトに訪れた延べ訪問者数」として特に重要な指標になります。また、PV数はサイトのコンテンツを見られた量として訪問数と並べて見ておくと良いと思います。推移を見る期間は、季節変動などの影響も踏まえて、可能であれば年間を通してみることが望ましいでしょう。
(画像:SiteTracker8 日付サマリ 週トレンド)




2 サイト全体の訪問者の傾向を捉える
ここでは「ユニーク訪問者」数と、そのタイプとして「新規訪問者」と「リピート訪問者」の数と推移を捉えます。Webサイトには、どれくらいのユニーク訪問者が訪れて、そのうち初めて訪れた新規訪問者と過去から2回以上訪れたことのあるリピート訪問者の割合を知っておくことはとても重要になります。
(画像:SiteTracker8 リピート訪問者サマリ)





3 訪問者はどこから、何を求めて来訪するのかを捉える
訪問者はどこから来たのかを知るには参照元から分かります。どの検索エンジンからどれくらい来ているのか、他のサイトからどれくらい来ているのかなどを捉え、サイトに呼び込むことに貢献している参照元はどこかを知ることは大切です。もうひとつ、何を求めて来たのかを知るための代表的なものは検索キーワードでしょう。
(画像:SiteTracker8 参照元サマリ×キーワード)






4 入口となるページはどこで、その直帰状況を捉える
Webサイトに訪れたときの入口となる傾向が高いページは重要なページです。お店の入口と同じではないでしょうか。どこに何があるのか分からりにくい入口だと、お店の中に入ろうとせず出てってしまうこともあると思います。アクセス解析ではこの1ページのみでサイトを出ていった訪問を「直帰訪問」といいます。入口ページの訪問数とその直帰訪問数、直帰訪問の割合を把握しておくことは重要です。
(画像:SiteTracker8 最初の閲覧ページ+直帰訪問メトリックス)




重要なページからのページ経路を捉える
訪問者はサイト内をさまざま回遊(巡回)しますので、あまり深くまで経路を追う必要は無いと考えます。
ここでは入口となる傾向の高いページに訪れた訪問者が、次にどのページを見にいく傾向があるのかまでを捉えます。関連コンテンツページに流れる傾向があるのか、それともトップページに流れる傾向があるのかなど、訪問者の次の動線の現状を把握します。
(画像:SiteTracker8 指定ページからの経路サマリ)

6 重要なページへのページ経路を捉える
経路パターンを把握したいもうひとつの視点が、重要ページまでの経路パターンだと思います。
重要ページのひとつとして手続き開始ページがあります。ここまで来るということは問合せや資料請求など何らかのアクションをしてくれる可能性が高い訪問者だと仮定できます。では、このページに来るキッカケ(フック)となったページはどこなのか?を確認します。このフックとなるページもWebサイトにとってはとても重要なページのひとつと考えられます。
(画像:SiteTracker8 指定ページへの経路サマリ)

7 手続き上のドロップオフ状況と最終目的コンバージョン到達状況を捉える
手続き開始ページまで来たら、後は手続きを進めて訪問者はひとつの目的を終えます。7つ目は手続きのステップ中の離脱(ドロップオフ)の傾向と、最終的に完了(コンバージョン)に至った訪問(訪問者)数とコンバージョン率を解析します。
(画像:SiteTracker8 シナリオレポート)




以上が、大きくWebサイトの現状を捉えるアクセス解析の7つのポイントです。
基本ともいえるこれらはアクセス解析運用上常に見ておくべきだと思います。

Webサイトの現状把握ができたら、次は「このままで良いのか?」「現状のビジネスにおけるWebの役割は果たされているのか?」という視点で、例えば、アクセスアップ「量の向上」を狙うのか、コンバージョンアップ「質の向上」を狙うのか、といった判断を行い、さらに「アクセスを増やすにはどうする?」とか「コンバージョンアップさせるにはどうする?」というようにブレイクダウンして対策を考えて行くことが重要になります。

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