ページ経路はどうやって解析しているのか?
アクセス解析において、訪問者のサイト内のページ遷移の傾向を解析するものとして、「ページ経路」があります。
今回はSiteTrackerのページ経路サマリについて書きます。
では、その「ページ経路」ってどうやって解析しているのか?
SiteTrackerのページ経路サマリは、訪問の開始ページから、(デフォルト設定で)5ページまでの経路傾向を集計しています。
例えば、以下のような3つの訪問のページ動線があったとします。
訪問Xのページ経路
A-B-C-D-E-F・・・
訪問Yのページ経路
A-B-C-D-E-G・・・
訪問Zのページ経路
A-B-C-D-G-K・・・
これを、SiteTrackerのページ経路サマリで見ると以下のように5ページまでの経路情報によって集計されます。
ページ経路A-B-C-D-E : 訪問数=2
ページ経路A-B-C-D-G : 訪問数=1
このように、SiteTrackerのページ経路サマリは、指定したページ経路長に応じて、その数までのページ遷移を解析するレポートというものです。
SiteTrackerは各訪問における全てのページ経路情報を解析データとして保持しています。
ある訪問で50ページ閲覧していれば、その50ページの経路情報を持ちます。
そのため、指定したページからの経路サマリや、指定ページまでの経路サマリをカスタムレポートとして作成することも可能です。
SiteTrackerのページ経路サマリの種類は基本のページ経路サマリをあわせて4種類となります。
・通常のページ経路サマリ(訪問開始ページからのページ経路)
・指定ページからの経路サマリ
・指定ページへの経路サマリ
・2点間のページ経路サマリ
指定ページからの経路サマリの集計内容を見てみます。
例えば、ある訪問で以下のようなページ遷移があったとした場合、「指定ページAからの経路サマリ」では次のように集計されます。
訪問Xの途中のページ経路
・・・C-A-B-C-D-E-F・・・
訪問Yの途中のページ経路
・・・D-A-B-C-D-E-G・・・
このページ経路を「Aページからの経路サマリ」として見た場合下記のようになります。
ページ経路A-B-C-D-E : 訪問数=2
これは、訪問におけるページ経路中に最初に出てくるAページを始点として、経路長5ページまでの傾向を解析します。
ページ経路長って?
ページ経路サマリはページ経路長の設定によって、何ページまでの経路を傾向としてレポートするのかを決めます。
(デフォルト設定では5ページまでとなってます。)
このページ経路長は、最長10ページまで設定できますが、あまり長い経路長でレポートしても、傾向がばらけてしまい、逆に傾向値が取り難いこともあります。
よくSiteTrackerユーザ様からページ経路長はできるだけ長く取りたいからページ経路長を10に設定したいというご要望を聞きますが、これでは逆にページ経路の傾向が解析し難くなってしまいます。
10ページまで全く同じ経路をたどる訪問者がどれくらいいるのか想像してみて下さい。(ほとんどバラバラな動きをしているのではないでしょうか?)
ひとつ例をあげてみます。
以下のような3つの訪問でそれぞれのページ遷移があったとします。
A-B-C-D-E・・・
A-B-D-E-D・・・
A-B-G-F-H・・・
ページ経路長を5と2で解析した場合にどう解析されるか?
ページ経路長5の場合
ページ経路長2の場合
A-B 訪問数:3
というように、2ページ目までの経路を解析しようとする場合に、ページ経路長を5のままで行うとA-Bまでは同じ経路パターンでも、それ以降異なるページ経路をたどった場合は別のページ経路として解析されます。
指定ページAの次のページ経路傾向を解析したい場合は、ページ経路長を2とすることで、A→Bという経路が3訪問あったという傾向が見えてきます。
ページ経路長2で解析した方が、傾向が取りやすいレポートになります。
ページ経路で「ゴールデンルート」は存在するのか?
このページ経路を繰り返し分析していくことで、目的ページまでの主要なルート「ゴールデンルート」をおおよそ見つけることはできます。
これは、サイトの現状を把握したり、リニューアル後に意図したサイトシナリオとのギャップは無いか、といった視点で分析したりします。
でも、いつもページ経路分析をするかと言いますと、実は、あまり日頃からページ経路分析は行っていないです。
知人が、こんなことを言ってました。
あるサイトを運用していた時に、入口からゴールまでの一番経路傾向が高いページ経路のルートを見出したが、ほとんどの訪問で同一のページ経路をたどった傾向が出なかった。
サイトに訪れる訪問者は、その時のモチベーションによって見られるコンテンツは変わるだろうし、当然ページを遷移する傾向も異なるってことですね。
サイト全体のシナリオにおいてポイントとなるページを把握しておき、そのページから遷移する傾向と、目的ページにどう導いて行くか、その為のナビゲーションは問題ないか、といったように見ていくと良いのではないでしょうか。
ゴールデンルートは存在するが、実際の訪問者のページ経路との関係性は決して高くない、と意識しながら解析することも必要でしょう。
アクセス解析において、訪問者のサイト内のページ遷移の傾向を解析するものとして、「ページ経路」があります。
今回はSiteTrackerのページ経路サマリについて書きます。
では、その「ページ経路」ってどうやって解析しているのか?
SiteTrackerのページ経路サマリは、訪問の開始ページから、(デフォルト設定で)5ページまでの経路傾向を集計しています。
例えば、以下のような3つの訪問のページ動線があったとします。
訪問Xのページ経路
A-B-C-D-E-F・・・
訪問Yのページ経路
A-B-C-D-E-G・・・
訪問Zのページ経路
A-B-C-D-G-K・・・
これを、SiteTrackerのページ経路サマリで見ると以下のように5ページまでの経路情報によって集計されます。
ページ経路A-B-C-D-E : 訪問数=2
ページ経路A-B-C-D-G : 訪問数=1
このように、SiteTrackerのページ経路サマリは、指定したページ経路長に応じて、その数までのページ遷移を解析するレポートというものです。
SiteTrackerは各訪問における全てのページ経路情報を解析データとして保持しています。
ある訪問で50ページ閲覧していれば、その50ページの経路情報を持ちます。
そのため、指定したページからの経路サマリや、指定ページまでの経路サマリをカスタムレポートとして作成することも可能です。
SiteTrackerのページ経路サマリの種類は基本のページ経路サマリをあわせて4種類となります。
・通常のページ経路サマリ(訪問開始ページからのページ経路)
・指定ページからの経路サマリ
・指定ページへの経路サマリ
・2点間のページ経路サマリ
指定ページからの経路サマリの集計内容を見てみます。
例えば、ある訪問で以下のようなページ遷移があったとした場合、「指定ページAからの経路サマリ」では次のように集計されます。
訪問Xの途中のページ経路
・・・C-A-B-C-D-E-F・・・
訪問Yの途中のページ経路
・・・D-A-B-C-D-E-G・・・
このページ経路を「Aページからの経路サマリ」として見た場合下記のようになります。
ページ経路A-B-C-D-E : 訪問数=2
これは、訪問におけるページ経路中に最初に出てくるAページを始点として、経路長5ページまでの傾向を解析します。
ページ経路長って?

(デフォルト設定では5ページまでとなってます。)
このページ経路長は、最長10ページまで設定できますが、あまり長い経路長でレポートしても、傾向がばらけてしまい、逆に傾向値が取り難いこともあります。
よくSiteTrackerユーザ様からページ経路長はできるだけ長く取りたいからページ経路長を10に設定したいというご要望を聞きますが、これでは逆にページ経路の傾向が解析し難くなってしまいます。
10ページまで全く同じ経路をたどる訪問者がどれくらいいるのか想像してみて下さい。(ほとんどバラバラな動きをしているのではないでしょうか?)
ひとつ例をあげてみます。
以下のような3つの訪問でそれぞれのページ遷移があったとします。
A-B-C-D-E・・・
A-B-D-E-D・・・
A-B-G-F-H・・・
ページ経路長を5と2で解析した場合にどう解析されるか?
ページ経路長5の場合
A-B-C-D-E 訪問数:1
A-B-D-E-D 訪問数:1
A-B-G-F-H 訪問数:1
ページ経路長2の場合
A-B 訪問数:3

指定ページAの次のページ経路傾向を解析したい場合は、ページ経路長を2とすることで、A→Bという経路が3訪問あったという傾向が見えてきます。
ページ経路長2で解析した方が、傾向が取りやすいレポートになります。
ページ経路で「ゴールデンルート」は存在するのか?
このページ経路を繰り返し分析していくことで、目的ページまでの主要なルート「ゴールデンルート」をおおよそ見つけることはできます。
これは、サイトの現状を把握したり、リニューアル後に意図したサイトシナリオとのギャップは無いか、といった視点で分析したりします。
でも、いつもページ経路分析をするかと言いますと、実は、あまり日頃からページ経路分析は行っていないです。
知人が、こんなことを言ってました。
あるサイトを運用していた時に、入口からゴールまでの一番経路傾向が高いページ経路のルートを見出したが、ほとんどの訪問で同一のページ経路をたどった傾向が出なかった。
サイトに訪れる訪問者は、その時のモチベーションによって見られるコンテンツは変わるだろうし、当然ページを遷移する傾向も異なるってことですね。
サイト全体のシナリオにおいてポイントとなるページを把握しておき、そのページから遷移する傾向と、目的ページにどう導いて行くか、その為のナビゲーションは問題ないか、といったように見ていくと良いのではないでしょうか。
ゴールデンルートは存在するが、実際の訪問者のページ経路との関係性は決して高くない、と意識しながら解析することも必要でしょう。
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